071:M20 Trifid Nebula 三裂星雲 – 2009/06/24

Vixen200L Canon EOS KISS X3 ISO 3200 Exposure 60 seconds The Trifid Nebula is an H II region located in Sagittarius. Its name means ‘divided into three lobes’. The object is an unusual combination of an open cluster of stars, an emission nebula (the lower, red portion), a reflection nebula (the upper, blue portion) and a dark nebula (the apparent ‘gaps’ within the emission nebula that cause the trifid appearance; these are also designated Barnard 85). Viewed through a small telescope, the Trifid Nebula is a bright and colorful object, and is thus a perennial favorite of amateur astronomers. The Trifid Nebula was the subject of an investigation by astronomers using the Hubble Space Telescope in 1997, using filters that isolate emission from hydrogen atoms, ionized sulfur atoms, and doubly ionized oxygen atoms. The images were combined into a false-color composite picture to suggest how the nebula might look to the eye. The close-up images show a dense cloud of dust and gas, which is a stellar nursery full of embryonic stars. This cloud is about 8 light years away from the nebula’s central star. A stellar jet protrudes from the head of the cloud and is about 0.75 light-years long. The jet’s source is a young stellar object deep within the cloud. Jets are the exhaust gasses of star formation. Radiation from the nebula’s central star makes the jet glow. The images also showed a finger-like stalk to the right of the jet. It points from the head of the dense cloud directly toward the star that powers the Trifid nebula. This stalk is a prominent example of an evaporating gaseous globules, or ‘EGGs’. The stalk has survived because its tip is a knot of gas that is dense enough to resist being eaten away by the powerful radiation from the star. In January, 2005, NASA’s Spitzer Space Telescope discovered 30 embryonic stars and 120 newborn stars not seen in visible light images. (from Wikipedia) 三裂星雲(さんれつせいうん、M20, NGC6514)はいて座にある散光星雲。距離は5200光年程と推定されているが、諸説あり具体的な数値は定かではない。1750年にギョーム・ル・ジャンティが発見したとビゴダンは記述している。 このM20は、星雲が3つの部分に裂けて見えるところから三裂星雲と呼ばれている。ただし、実際に星雲が3つに分割されているわけではなく、M20の輝いて見える散光星雲の手前に位置する暗黒星雲 の姿により、後ろの散光星雲が3つに分割されているように見えている。 三裂星雲の全景M20は北側と南側で性質が異なっており、北側は青い反射星雲、南側は赤い輝線星雲となっている。この内三裂に見えるのは南の赤い輝線星雲側である(写真参照)。また、付近にはM20から生まれたとされるO型の青く若い星が120個ほど存在しており、星団も兼ね備えた構造となっている。O型星からは強烈な放射がガスを吹き飛ばして、その周囲ではもはや新しい星の生成はおこらない。 M20は双眼鏡ではM8と同視野にぼんやりと見えるだけで、小口径では3つの部分に見るのは難しい。中央部の星雲の結び目にある三重星はウィリアム・ハーシェルが発見したもので、口径10cm程度の望遠鏡から見え始める。口径20cmの望遠鏡では暗黒帯が条件の良いときに見えてくる。口径30cmではさらに4つに分かれた様子を観測することができ、さらに口径50cmでは、暗黒帯内部の複雑な様子を観測することができる。M20は肉眼では見にくいが、写真撮影には適しており、比較的容易に3つに割れた姿を写すことができる。 M20は同じいて座に存在するM8(干潟星雲)のすぐ北に位置している。またM20の北東にはM21散開星団がある。 近年、ハッブル宇宙望遠鏡などによる鮮明な映像により、星雲内に存在する原始星からジェットが発せられている姿を捉えられている。その長さは0.75光年にも及ぶ。

072:M8 Lagoon Nebula – 2009/06/24

Vixen VC200L Canon EOS KISS X3 ISO 3200 Exposure 120 sseconds The Lagoon Nebula (catalogued as Messier 8 or M8, and as NGC 6523) is a giant interstellar cloud in the constellation Sagittarius. It is classified as an emission nebula and as an H II region. The Lagoon Nebula was discovered by Guillaume Le Gentil in 1747 and is one of only two star-forming nebulae faintly visible to the naked eye from mid-northern latitudes. Seen with binoculars, it appears as a distinct oval cloudlike patch with a definite core. A fragile star cluster appears superimposed on it. The Lagoon Nebula is estimated to be 4,100 light-years from the Earth. In the sky of Earth, it spans 90′ by 40′, translates to an actual dimension of 110 by 50 light years. Like many nebulas, it appears pink in time-exposure color photos but is gray to the eye peering through binoculars or a telescope, human vision having poor color sensitivity at low light levels. The nebula contains a number of Bok globules – dark, collapsing clouds of protostellar material – the most prominent of which have been catalogued by E. E. Barnard as B88, B89 and B296. It also includes a funnel-like or tornado-like structure caused by a hot O-type star that pours out ultraviolet light, heating and ionizing gases on the surface of the nebula. The Lagoon Nebula also contains at its centre a structure known as the “Hourglass Nebula” (so named by John Herschel), which should not be confused with the better known Hourglass Nebula in the constellation of Musca. In 2006 the first four Herbig-Haro objects were detected within the Hourglass, also including HH 870. This provides the first direct evidence of active star formation by accretion within it. 干潟星雲(ひがたせいうん、M 8, NGC 6523)はいて座にある散光星雲である。散光星雲を南北に横切る帯状の暗黒星雲が存在し、その姿が干潟に似ていることからその名が付けられている。星雲と同じ位置に散開星団 NGC6530 も重なって見える。 いて座の南斗六星の柄の先端に当たるμ星の南西約4°に位置する。M8 の1.4°北には三裂星雲 M20 もあり、共に夏に見られる代表的な散光星雲である。視直径が大きいので双眼鏡でも観察できる。1680年にまず星雲の前景にある NGC6530 星団がジョン・フラムスティードによって1680年ごろ発見され、その後1747年に星雲がフランスのルジャンテルによって発見された。1764年にシャルル・メシエがメシエ天体に入れた時には、この星雲を星団として登録しており、NGC6530をM8としたのではないかとも言われている。 星雲の所々にグロビュールと呼ばれる暗黒星雲の塊が見えるのが特徴である。これは分子雲の密度の高い部分が自己重力で収縮し、やがて原始星となって輝き始める直前の段階にあるものと考えられる。 星雲の中にはM42やM45と同じように閃光星が発見されている。僅かな短時間で極端に光度が上昇する。20秒の間に、10.3等から6.8等まで上昇した例がある。 星雲の西側の中心にはいて座9番という5.89等星が存在する。この星はスペクトル型がO6型の非常に高温の星であり、この星からの紫外線が M8 のガスの電離に大きく寄与していると考えられている。 空が暗い場所では肉眼でも確認できる。双眼鏡でも十分楽しめる対象である。望遠鏡では干渉フィルターを使うことにより、星雲の像はさらに明瞭になる。

073:M33 Triangulum Galaxy さんかく座銀河 – 2009/06/24

Sigma 150-500mm Zoom at 500mm + EOS KISS X3 (Rebel T1i) ISO 1600, 2 x Exposure 300 seconds (5 minutes) stacked, No guide, 4 dark frames stacked, no flat frames, Orion SkyGlow Filter (LPS Filter), DeepSkyStacker and Photoshop Elements 7 The Triangulum Galaxy is a spiral galaxy approximately 3 million light-years away in the constellation Triangulum. The galaxy is sometimes referred to as the Pinwheel Galaxy by some amateur astronomy references。Estimates indicate that Triangulum may be home to between 30 and 40 billion stars.

さんかく座銀河はアンドロメダ銀河と比較的近い位置にある銀河で、地球から250万光年の距離に位置し、質量は銀河系の0.5から2倍程度とされる。銀河の直径は約5万光年と推定されている。双眼鏡では本当に条件が良い場合に見え、望遠鏡での観測では銀河の形ははっきりとは捉えづらく雲の固まりに見える。口径10cm程度の望遠鏡でも意外に見え方は良くならない。しかし、空の条件が良い場所で、目を夜空に慣らしてじっくり見ることによって、腕の構造まで見えてくる。口径30cmの望遠鏡でじっくり観察することにより下記のNGC604だけでなく、NGC588、NGC592、NGC595などM33に付随する複雑な構造を見ることができる。写真を撮影すると、腕を持った銀河の形を見ることが出来る。

132:自作ドブソニアン望遠鏡 1 – 2009/06/07

ドブソニアンは天文趣味のアメリカ人ドブソンが考案した望遠鏡で、木工主体でガレージでつくれるので、だんだん普及して来ている。40~50cm口径、長さ2mの筒くらいになると巨大で、息を呑むすばらしい星空が観望できる。
以下はドブソニアン望遠鏡の説明(Wikipedia より): ドブソニアン望遠鏡 (Dobsonian telescope) は天体望遠鏡のデザインの一種で、 大口径の望遠鏡を低コストかつ軽量に作ることができる点が評価されて、欠点はあるものの 1980 年代ごろからアマチュア天文家の間で一定の普及をみることになった。 「ドブソニアン」という名前は 1950 年代にこの型の望遠鏡を考案したアマチュア天文家ジョン・ドブソンにちなむ。 天文家の間では単に「ドブソニアン」とも、さらに短く「ドブソ」あるいは「ドブ」などとも言われており、英語でも “Dob” と略称されている。

129:Using remote shutter on more rigid tripod 撮影精度の向上 – 2009/03/06

超望遠領域の撮影はシャッターを押す時のぶれで鮮明画像が得られなくなるようで、強い三脚と遠隔シャッターで撮ってみました。 最初の満月と比べると、かなり鮮明になりました。 2X Extenderをつけて 1000mm 焦点距離相当で撮ると、市販のしっかりしたカメラ用三脚でもだめでした。 高級機材を使わず”Poorman’s Equipment”でいい写真を撮りたいと思いますが、たいへんですね。 Fは11に絞りましたが、効果があまり認められません。 エッジ シャープニングをかけ、コントラストを上げました。  Canon EOS DIGITAL REBEL XTi Shooting Date/Time 3/6/2009 7:42:29 PM Shooting Mode Manual Exposure Tv( Shutter Speed ) 1/800 Av( Aperture Value ) 11.0 Metering Mode Evaluative Metering ISO Speed 400 Lens 150.0 – 500.0 mm At 500.0 mm

178:M31 4. ダーク減算 と バックグラウンド補正 – 2009/01/19

5 ダークフレイム 4x300 seconds 露光 ダーク減算とバックグラウンド補正をYIMGで行い  Elements7でLevel補正等、 Noise Ninnja でノイズ低減を図りました。 5 dark frames 4×300 seconds exposures The dark removal and the backrground correction are done using YIMG. Photoshop Elements 7 and Noise Ninjya are used for level adjustment and for noise filtering

175:M31 2.処理後の写真 – 2009/01/18

ノイズフィルターリング: Noise Ninja レタッチ:  Photoshop Elements7 (レベル補正、背景を暗黒化 等) 問題:銀河を浮き立たせると、太いバンド状の領域が浮き出て、背景暗黒化が上手くゆかない。 

177:M31 3. Y.N.氏のM31写真 – 2009/01/18

Mさん、Mixiに掲載の M31の写真(星の手帖社の望遠鏡使用)に関してですが、よろしければ教えてください。 ホームページでの説明を読ませていただくと、 画像処理は: 2分露光×2コマ, StellaImage5にてダーク減算後、コンポジット合成、光害によるカブリ減算 との説明がありますが、ダーク減算の効果、コンポジット合成の詳細(平均ですか)、光害によるカブリ減算 のやり方を ご説明くだされば、幸甚です。 2?3日前に、ISO800、267mm 焦点で、3,4,5分露光を三枚を平均合成(Yimgにて)後、Photoshopで処理しましたが、カラーの処理が かぶりノイズのせいか、うまくゆきません。 ダーク減算は効果が薄いと判断して、やってません。 オリジナルの画像、処理後の画像、勉強のため画像処理した、MさんのM31の三枚を掲載しました(以下のURL参照)。 MさんのM31写真は安定してるので、なにをやっても安定した処理が出来ます。技術力ですね。 http://www.jpnclub.org/urata123/modules/myalbum/viewcat.php?num=120&cid=99 沼尻さんの写真の掲載の許可を事後承諾ですが、お願いします。 都合が悪い場合は、見ていただいた後取り下げます。  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。 > 2分露光×2コマ, StellaImage5にてダーク減算後、コンポジット合成、光害によるカブリ減算 > > との説明がありますが、ダーク減算の効果、コンポジット合成の詳細(平均ですか)、光害によるカブリ減算 のやり方を ご説明くだされば、幸甚です。 まず、ダーク減算の効果ですが、ノイズが減り、端の方に出る熱カブリも消えてくれます。 RAW画像の段階で、ダーク補正をするというのが、天体写真の画像処理の基本ですので、そこは行っています。 次に、コンポジット合成ですが、こちらはステライメージを使っている関係で、加算で処理しています。 他のソフトの場合だと、平均になりますが、最終的な結果はほぼ同じです。 RAW画像ではなくカラー化した後、恒星で位置合わせをしながらコンポジット合成しています。 カブリ減算は、基本的にはフラット補正を行い、さらに光害カブリによる濃度傾斜を調整した後、レベル補正で背景をダークグレーにするということなります。 ただし、このM31の画像では、フラット補正を使用しませんでしたので、ステライメージの周辺減光補正と、カブリ補正の機能で処理を行いました。 背景を均等にできれば、あとは簡単ということになります。 YIMGは少し使ってみましたが、私には扱いづらく、馴染めませんでした。 フリーソフトでは、DeepSkyStacker http://deepskystacker.free.fr/english/ で、ダーク補正やフラット補正、コンポジット合成まで行えますので、画像処理の前半部分については、こちらのソフトが割とわかりやすくて楽でした。 サブチャンさんの画像を見た感じでは、カラーバランスを十分に調整できていないまま強調していまったように見えます。 私がPhotoshopで簡単に調整してみたところ、 ノイズは多いですが、帯状に色の違う部分はありますが、結構淡い部分まで写っているように見えます。 さらに、Noiseware Community Edition http://www.imagenomic.com/nwsa.aspx によるノイズ軽減を行うと、よくなります。 私のM31の画像は、組立天体望遠鏡による作例として挙げましたが、あくまでもテスト撮影で、あまり良い出来ではありません。 それでも良ければ、お使いください。 それではまた。